圧縮空気診断で、節約の可能性が見つかります

エネルギー費用の上昇と、急速な気候温暖化により、産業界は、大きなプレッシャー下に置かれています。今のところ、これらの問題に関する唯一の対策は、システムのエネルギー効率の強化しかありません。そこで、最新の圧縮空気技術が大いに貢献します。例えば、詳細な圧縮空気診断によって、既存の圧縮空気システムにおける節約の可能性を計算できます。

現状分析 - 空気需要分析(ADA)
圧縮空気診断は、最新のデータロガー(写真)を使って簡単に行え、圧縮空気システム効率性と最適化の可能性に関する貴重な情報を提供します。

ヨーロッパの圧縮空気システムは、適切にシステムを最適化することによって、平均で約33%、場合によっては71%も電力を削減できることが研究1によって分かりました。エネルギー費用は、圧縮空気システムの運転コストの大部分を占めるのです。

しかし、効果的なシステム最適化には、まず総合的に圧縮空気システムを分析する必要があります。ケーザー社の「空気需要分析(Air Demand Analysis = ADA)」は、最新のコンピューターを使って比較的簡単に行え、見事な結果をもたらします。データロガーの使用により、配管を止めることなく圧縮空気システムの性能を測定し、エアーの消費値を流量測定によって計測します。このデータは、個々のコンプレッサーの効率性を解明し、システムにおける問題点を特定します。全ての必要なデータは、データロガーに集められた後パソコンに移され、システム独自のプロファイルが作られます。消費変動・アイドリング性能・コンプレッサー運転/停止時間、さらに各コンプレッサーの電力の配分と圧縮空気消費量との関係を表示します。ADAによって得られたデータは、特別なコンピュータープログラム「ケーザー・エネルギー節約システム(KAESER Energy Saving System = KESS)」によって評価され、最善のソリューションが決定します。さらに、KESSは様々な代案のシステムをシミュレーションし、既存の圧縮空気システムと比較できます。減価償却期間の計算も考慮して、どのような処置が必要か、例えば一部又は全てのコンプレッサーや圧縮空気処理装置の入れ替えが必要かを提案します。

長期間に及ぶ圧縮空気システム効率性を確保し、温室効果ガスの排出を最小限に抑えるために、「シグマ・エアー・マネージャー(SAM)」の様な、最新の圧縮空気管理システムの利用もお勧めします。インターネット技術を駆使したコンピューターを搭載したSAMは、マスターコントロールシステムとインターネットサーバーが一体型になっており、圧縮空気システム内のコンプレッサーとその関連機器を精密に調整します。さらにSAMのオプションとして、「シグマ・エア・コントロール・プラス」なら、長期間の分析が行えます。特別なソフトウェアは必要なく、標準ブラウザーとインターネットアクセスがあれば、どのデスクトップパソコンからでも、最高1年までのロード/アイドル状態・システム圧力・電力消費・コンプレッサーのデューティーサイクル等を表示し、あらゆる観点から評価します。ユーザーは、圧縮空気費用と運転状況を常に監視することができます。


1:Seitz, Anja参照:Ergebnisanalyse der von KAESER KOMPRESSOREN durchgeführten Air-Audits für die Kampagne Druckluft-effizient.Diplomarbeit Fachhochschule Coburg, Fachbereich Maschinenbau(2004)

2008年4月24日 , 公表自由、転写歓迎

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