影響の少ない時期でも農業機械が故障すると不便ですが、収穫期には一刻を争うため、甚大な損害が発生するおそれがあります。蓄積した粉塵や藁によりコンバインハーベスタが過熱して危険がさらに増大し、火災につながる可能性があります。圧縮空気で定期的に清掃することは、このような事故を防止するために有効な方法です。弊社の最新ブログ記事では、なぜ可搬式コンプレッサーが農地の防火に有効で不可欠なツールであるかを考察しています。
農業において、特にコンバインハーベスタを運転する際には、清潔度が重大な要素となります。これらの強力な機械は、収穫期には毎日膨大な量の粉塵にさらされ、粉塵がベルトプーリーおよびラジエータのような重要構成部品に蓄積することがあります。 しかしなぜ、この残がいを定期的に取り除くことが重要なのでしょうか？ここではそれについて説明します。
脱穀プロセス中は、ベルトプーリーの温度が上がり、その上に積もった粉塵も高温に達することがあります。 これにより高温部の危険が発生し、最悪の場合火災になります。この危険を抑制する、シンプルで非常に有効なソリューションがあります。 圧縮空気を使用してハーベスタを毎日清掃することです。ベルトプーリーだけでなく、他の複数の重要構成部品も定期的に清掃する必要があります。
安全で効率的な運転を確保するには、次のエリアを毎日清掃する必要があります。
- チェーンおよびギア
- 油圧制御系および偏向プーリー
- エンジンコンパートメント全体
- 露出した電気構成部品
- 吸込エアーフィルター
- 排気ガス後処理システム
圧縮空気ランスを使用した効率的な清掃
農業機械の手が届きにくい場所では、圧縮空気ランスが不可欠なツールです。圧縮空気を使用して、泥、粉塵、残がいなどの付着物を表面から取り除きます。
これは、直接的ですが非常に有効な原理で機能します。
1.）コンプレッサー：
このプロセスではまず、コンプレッサーが空気を吸い込み、圧縮します。 次に、圧縮空気が圧縮空気ランス用のホース内に供給されます。
2.）ノズル機構：
圧縮空気ランスの端部はノズルで、空気流を圧縮します。ノズルのサイズと形状に応じて異なる空気流が得られるため、異なる清掃タスクを高い精度で処理できるようになります。
3.）空気圧：
高圧により、強力な空気流を生成して粉塵および泥を表面から吹き飛ばします。
4.）効率：
圧縮空気ランスのメリットは、その効率にあります。圧縮空気ランスを使用すると、ブラッシングや拭き取りのような従来の清掃方法よりも、頑固な汚れを簡単に、表面を傷付けることなく取り除くことができます。 さらに、高圧洗浄機とは違って水を使用しないため、電気システムおよび油圧構成部品のような、水分の影響を受けやすい構成部品の清掃に最適です。
清潔度を重要視
最終点検および圧縮空気を使用した徹底的な清掃を行うことは、コンバインハーベスタを冬季に安全に保管する準備に不可欠です。
農業機械は、農地での使用前と使用後の毎日の清掃だけでなく、シーズンの終わりに徹底的な清掃を行う必要があります。 その鉄則はシンプルです。冬季保管する機械は汚れがない状態でなければならないということです。停止期間に長期にわたり汚れが機械に付着していると、塗装が損傷したり、錆の形成が促進されたりするおそれがあります。
コンバインハーベスタやベーラー、播種機、フォレージワゴンのような農業機械が春に完璧に動作するようにするためには、徹底的な清掃が必要です。 圧縮空気を使用した清掃を優しく行うと、問題が発生する可能性が抑えられ、部品の損傷や紛失の早期検出が可能になります。また、粉塵、特に機械に固着する飼料残留物は、穴に住み着くネズミを引き寄せます。これらの小型げっ歯類はケーブルおよび回路の配線を傷付けることが多く、次に機械を使用する際に、重大な火災の危険が生じます。
KAESERの可搬式コンプレッサーで安全を確保
つまり、清潔度は単なる美しさの問題ではなく、安全で効率的な農作業環境を維持する基本的な側面といえます。
KAESERのMOBILAIRコンプレッサーが、この点で重要な役割を果たします。 耐久性とシンプルさを重視して設計されたため、高信頼性でエネルギー効率のよい性能を発揮します。これにより、粉塵、藁、および残がいを素早く簡単に取り除きます。
これらの可搬式オールラウンダーは、非常に高い汎用性を備えています。MOBILAIRコンプレッサーは、機械室に置かれていても、農地で運転されていても、高品質の圧縮空気を、必要なときに必要な場所へ、高い信頼性で供給します。