マンヒンク廃水処理場の除濁装置。
曝気槽にブロワーで酸素を供給

さらに高い効率と柔軟性であらゆる空気需要に対応

マンヒンク市廃水処理場

市の排水処理場では、古いエアコンプレッサー機器の入れ替えにあたって、省エネと短期的に大きく変動する圧縮空気需要への対応力を重視しました。 
その答えは、1ヵ所から圧縮空気を生産して、可用性を改善することです。

プロジェクトの範囲:

人口41,000人の排水を処理する市の廃水処理場で老朽化したエアコンプレッサー機器を入れ替える。  

新しい機器への投資では、大幅にエネルギーを節約するだけではなく、短期に大幅に変動する圧縮空気需要に対応し、あらゆる圧縮空気需要に最大限効率的に対応する幅広い制御範囲が重視されました。
圧縮空気は中央で生成され、ゲート制御弁を備える回収管から各曝気槽に分配されます。

解決策:

まずケーザー社のプロジェクトエンジニアは、必要な運転パラメーターを決定しました。その際、時間ごとの流量と使用圧力の変化も確認しました。その結果、複数の機械を出力と制御モードを変えて運転して、負荷を分散することで、最大限の制御性と省エネが達成できることが明らかになりました。

これを元に、280~3150m³/hの制御範囲と560 mbarの差圧が最適と判断しました。これは1:11を超える制御率に相当します。DB 236C-OFCローブ型ロータリーブロワー2台(インバーター装備)、DB 236C-STC 2台(Y/Dスターター装備)を設置しました。シグマ・エア・マネージャー(SAM)マスターコンプレッサーコントローラーにより、各機械を調整して、実際の圧縮需要に応じて運転するため、効率が最大限にまで高まります。SAMマスターコントローラーには、低圧コンプレッサーの運転を管理するよう特別に設計された、専用のソフトウェアが付属しています。
コントローラーは、プロセス制御システムへの接続を通じて圧力を変動制御します。

マンヒンク廃水処理場で、旧式の圧縮空気システムをケーザー社のエアセンターに入れ替え。
結果:

施設長は更新プロセスを振り返り、1ヵ所から圧縮空気生産の全側面を管理、調整することが最善と確信しています。 

このアプローチを通じて、通信および物理インターフェース数を減らすことができたばかりでなく、機械と制御技術の専門知識も集約され、少ない担当者で済むようになりました。さらに、サービスとメンテナンス作業も簡便化され、稼働時間が延長されました。

マンヒンク廃水処理場に新たに導入されたケーザー・コンプレッサー社のローブ型ロータリーブロワーステーション。