デュッセルドルフのVallourec社では、ケーザー社の構成機器を追加して、圧縮空気システムを最適化しました。
Vallourec Deutschland社

オールラウンドなソリューション:安全性の高い圧縮空気。

デュッセルドルフのVallourec社では、ケーザー社の構成機器を追加して、圧縮空気システムを最適化しました。

Vallourec社では、数トンもの重量の赤く焼けた鉄鋼石が従業員の頭上を一見何の苦もなく移動していきます。ケーザー社の圧縮空気が安全性の向上に貢献しています。

圧縮空気は、主に継ぎ目なし鋼管の生産に利用されます。デュッセルドルフのVallourec社では、Ehrhardt絞り成形プレス工程を採用して、1,300°Cの空洞ブロックで最大重量27トン、最長10.5mの鋼管を製造しています。

これは、厳しい条件が求められるむずかしい作業です。

しかし最大の課題は、鋼管の最終加工です。大型旋盤を使ったホローグラインドと旋削には、ミリメートル単位の精度が求められます。数トンもの巨大な鋼管が目を見張るほどの高速で旋削加工されます。もちろん、従業員の安全も極めて重要です。長く、重い中空ブロックが滑らないよう、強力な空圧作動のシューブレーキを採用しています。空圧作動には、圧縮空気システムに高い信頼性が求められます。

初のケーザー社製ロータリースクリューコンプレッサーが稼働開始

供給ギャップを解消するため、SFC可変速制御のDSDX 243ロータリースクリューコンプレッサー1基をケーザー社からリースし、試運転を開始しました。この機械の導入効果は期待以上でした。メリットは高い信頼性だけではありません。コンプレッサー導入によりエネルギーバランスが改善され、かなりの額に上るコスト節減を達成しました。

デュッセルドルフのVallourec社では、ケーザー社のロータリースクリューコンプレッサーを追加して、圧縮空気システムを最適化しました。
ケーザーDSDX SFCコンプレッサー - 新しい圧縮空気システムの中核
耐用期間切れ - 新たな始まり

数ヵ月後、ケーザー社にニュースが届きました。Vallourec社の圧縮空気システムが間もなく耐用期間切れを迎えるとの連絡でした。管理購買部門長のNorbert Raspel氏とその同僚の工学修士で保守部長のRainer Berz氏は、ケーザー・コンプレッサー社のコンプレッサーと空気処理装置を導入して、圧縮空気を供給する決断をしました。これは予想外の商談でした。

DSD 238コンプレッサー複数のリース注文を新たに受けた後、DSD 202 2基を受注しました。コンプレッサーからの圧縮空気は、2台の冷凍式ドライヤー(TH 451)で除湿して、容量5立方メートルのエアーレシーバーを通じて工場の空気供給ネットワークに送られます。

コンプレッサーはすべて、排熱再利用を装備しており、回収された熱は工場と管理エリアの暖房に利用されます。これにより、圧縮空気システムのエネルギーバランスが大幅に改善されました。これこそ、典型的なウィンウィンです。