当社の持続可能な開発の目標

国連は、社会的、経済的、そして環境的に持続可能な開発についての持続可能な開発目標(SDG)、つまり持続可能性の17の目標を定めています。ケーザーは、ドイツの主要拠点においてこの未来志向のロードマップに従い、次の8つのSDGに重点を置いています。

当社の持続可能性の目標:Shaping the future together!(未来を一緒に形作ろう!)

すべての年代の人々の健康的な生活の確保と福祉の推進(SDG 3)
包括的な職業安全衛生は、ケーザーにとって最も重要なものです。 当社の目標は、未然防止策により職場での事故、職業病、および危険を防止することです。当社は、自社の健康管理の一環として、さまざまなスポーツサービスや病気予防サービスを用意しています。 毎年、複数回のイベントや健康診断が行われており、従業員からも好評を得ています。
経済成長と完全雇用を推進し、働きがいのある仕事をすべての人に(SDG 8)
多くの伝統がある同族企業として、ケーザーは、持続可能な経済成長公正な労働条件を体現しています。 当社は、成功を収め、すべての人に最高の生活の質をもたらすには、安全な職場と生産的雇用が極めて重要であると確信しています。 地域経済の発展における当社の取り組みも、この目標の達成に貢献しています。
すべての人々のために包括的な質の高い教育を確保(SDG 4)
公平で包括的な社会を築く当社の取り組みの中心には、高い質の教育とさらなるトレーニングがあります。 ケーザーはかねてから、若い人材のための包括的なトレーニングが用意されている未来を思い描いていました。当社の全従業員は、さまざまな数多くのトレーニングの機会を利用することができます。当社は、人材を育成し、人材のスキルや技量を伸ばすことを目標としています。
産業、イノベーション、およびインフラの促進と支援(SDG 9)
ケーザーは、持続可能な産業化を支援および促進し、先見性のあるインフラを開発しています。当社は、自社のイニシアチブを通じて、効率的で資源を節約できる持続可能な産業を発展させ、社会のニーズに応えるインフラを構築することに努めています。
ジェンダー平等の推進(SDG 5)
ジェンダー平等を主な目的とし、平等を促進してジェンダーに基づく差別をなくそうとしています。 団体交渉による拘束を受ける企業として、ケーザーは、すべてのジェンダーに対して平等な賃金と就業機会を確保しています。
資源を効率的に使用する生産消費形態の促進(SDG 12)

ケーザーの中核的な目標の1つは、資源の消費量を削減し、インテリジェントな資源の使用、環境に優しい生産プロセス、効率的な管理に注力することです。  また、当社は、効果的な循環経済についての戦略も策定しています

安価で信頼性のある持続可能なエネルギーをすべての人に(SDG 7)

ケーザーは現在そして将来にわたり、クリーンでCO2ニュートラルなエネルギーに全力を注ぎます。 また、当社は、積極的に環境を保護し、あらゆる場所でCO2排出量を削減するために、所有車両の電動化に取り組んでいます。

気候変動とその影響への対策(SDG 13)
ケーザーは、総合的エネルギーマネジメントを推進して、エネルギー効率を向上させ、持続的に排出ガスを削減しています。循環経済は、環境マネジメントの流れの中で焦点になるものです。また、当社の効率的な製品も、温室効果ガスの削減を後押ししています。

当社のCO2バランス – 今日そして明日へ

気候に関するパリ協定は、気温上昇を2℃より十分下方に抑え、さらに1.5℃に抑える努力をするというものであり、地球温暖化の抑制に向けた大きな一歩です。 これを達成するために、今世紀後半は、気候に悪影響を与えるガスが、森林などの炭素吸収源が吸収可能な量を超えないようにしなければなりません。 この「温室効果ガスニュートラル」は、世界経済の中で温室効果ガスが大幅に、急速かつ安定的に減少した場合にのみ達成可能です。この脱炭素化の目標は、正味の温室効果ガスニュートラルになるということ。つまり、今日の特に二酸化炭素の量と比較して、すべての温室効果ガス排出量のほぼすべてを削減するということになります。

当社の目標 

ケーザーでは、野心的な自社目標を設定しています。当社は、直接的排出(スコープ1)と間接的排出(スコープ2)を2030年までに80%削減することを目指します(基準となる2019年と比較した場合)。 さらに、当社のバリューチェーンの上流と下流からの間接排出(スコープ3)を、同じ時期と比較して15%削減します。  

GHG_Protocol
当社は、GHGプロトコルに従って排出量を計算します。このプロトコルにより、温室効果ガスの排出は、「スコープ」と呼ばれる領域に分けられています。

当社の現在の立場

当社は、自社の生産プロセスでのエネルギー消費を持続的に削減するために、変革プロセスをスタートさせました。これには、ケーザーをCO2ニュートラルな企業に転換することが含まれています。
 
エネルギー効率化のために、あらゆる建物が次々と改修されており、新しい建物は、最高のエネルギー基準に従って建設され、再生可能エネルギー源を取り入れるように設計されています。当社はすでに、エネルギーニーズの大部分を、太陽光発電システムと熱ポンプでまかなっています。当社は、生産における自立度を連続して引き上げていくことを、明確な目標としています。 当社はすでに、100%グリーンな電気とCO2ニュートラルな熱を調達しています。 
 
当社の主要拠点は、CO2ニュートラルな地域暖房からの供給を受け、数多くのメリットが得られています。この暖房は、中央の熱源からもたらされるもので、ネットワークを通じて供給されるため、非常の効率の良いエネルギーの使用を実現しています。 これにより、暖房用のオイルや天然ガスを使用する個別の暖房システムの必要性がなくなるため、省資源や排出ガスの削減につながります。 もう一つのメリットには、柔軟性が挙げられます。暖房供給は、需要に応じた調整が可能です。また、当社では、過剰な熱を利用して建物や生産プロセスの冷房を行っているため、自社プロセスはより効率的で、環境に優しくなっています。

ケーザーがネットゼロエミッションへの取り組みの中で、自社の生産現場において成し遂げたこと

  • CO2の削減
    基準となる2019年と比較して50%を超えるCO2を削減
  • 地域暖房
    2ニュートラルな地域暖房の効率的使用
  • エレクトロモビリティ
    対象を絞ったエレクトロモビリティの進歩
  • グリーンな電気
    100%グリーンな電気の使用
ネットゼロエミッションに取り組むケーザー・コンプレッサー
ネットゼロとは、生成されるすべての温室効果ガスの排出が、大気から温室効果ガスを除去する対策によって相殺されることを意味しています。
当社は、圧縮空気システムのプロバイダとして、圧縮空気ステーションや試験室にある自社コンプレッサーからの排気熱を効率的に利用しています。ケーザーの排熱再利用システムは、熱エネルギーを利用した生産施設の暖房を可能にします。さらには、自社の製品試験プロセスで生成された圧縮空気が圧縮空気ラインに供給されることで、自社のエネルギー効率がより向上しています。その他のメリット: 環境適合性。回収された熱エネルギーや圧縮空気を利用することで外部エネルギーの必要性が大幅に低下したため、CO2排出量も低下しています。
 
CO2ニュートラルへの道のりは、細かな所から始まります。当社は、こう認識しながら、一見して小さなことのように思える数多くの対策を実施することで、大きな影響を生み出しています。例えば、当社は、すべての生産現場の照明を省エネ型のLEDにアップグレードしています。 また、複数の現場でエレクトロモビリティの推進が大幅に進歩しています。