最大吐出空気流量2.7 m³/分に対応する「エアーセンター」

スペースが貴重な小企業でも、圧縮空気の分散供給が必要な大企業でも、ケーザー社のコンパクトな「エアーセンター」システムは、高い効率で、環境に配慮しながら、高品質な圧縮空気の供給に最適です。これらの省エネシステムは、最小設置面積が約1 m²であり、圧縮空気吐出空気量は0.34~2.7 m³/分です。また用途に応じて、圧縮空気処理と貯蔵が可能です。

エアーセンターロータリースクリューコンプレッサー
ケーザー社の「エアーセンター」シリーズ型式は、吐出空気流量0.26~2.55 m³/分(8 bar時)に対応し、単一の小型ユニットにおいて信頼性および効率の高い圧縮空気生産、処理、および貯蔵を実現します(画像は「エアーセンター22」)。

全ての「エアーセンター」型式は極めて高効率で、現在、新しいバージョンの大型モデル「エアーセンター22」(11 kW)および「エアーセンター25」(15 kW)の2機種があります。これらのシステムの中核となるのは、ケーザー社が提供する最適化されたSKシリーズのロータリースクリューコンプレッサーです。新しいSK型式は、最大圧縮空気吐出空気量が2.7 m³/分と、圧縮空気供給量が従来比で、それぞれ最大11~14パーセント増となっています。このような目覚しい性能向上は、エアーエンドの最適化と内部圧力損失の最小化の両者により実現しました。このような改良により、結果として比電力を最大5%低減することに成功しました。また、プレミアム効率IE3電動機を使用したことも、さらなる省エネにつながりました。効率をさらに向上する重要な構成機器の1つに、内部コントローラー「シグマ・コントロール2」があります。この最先端システムは標準で装備されており、最高の通信機能を備えるため、需要に応じて性能を調整し、確実に監視できるばかりではなく、多数のインターフェースから省エネのシグマ・エアー・マネージャー4.0マスター制御システムと接続すると、さらに柔軟性が高まります。さらに圧縮空気システムには、ケーザー・シグマ・ネットワークとの接続に必要なインターフェースを標準で備えるため、インダストリ4.0環境にもシームレスに統合できます。RFIDリーダーの追加によって、サービス継続性が保証され、セキュリティが向上し、サービス品質が大幅に向上します。 

さらに、全ての型式は、あらゆる点においてユーザーが使いやすく、分かりやすい設計になっています。例えば、左側の防音カバーパネルは2つか3つの簡単な手順で取り外すことができ、合理的に配置されたシステムの全構成装置がしっかり確認できます。もちろん、全ての点検箇所に簡単にアクセスできます。防音カバーパネルを所定の位置に設置すると、もともと低いコンプレッサー騒音レベルが超静音のBGM並みのハミングにまで低減します。さらに、防音カバーにはコンプレッサー、モーター、およびスイッチキャビネットの個別の気流冷却用とコンプレッサーの吸込空気用に合計4つの吸込口があります。ケーザー社独自の冷却システムには、特許を取得した超高効率の二重流量ファンを装備しており、モーター用とコンプレッサー用の冷却空気が別々に流れるような仕組みになっています。これにより、最適な冷却性能、圧縮空気出口の低温化、そして極小の騒音レベルを実現するだけでなく、効率的な空気圧縮を促進します。

コンプレッサー、熱遮蔽された冷凍式ドライヤー、および350リットルのつり下げ式エアーレシーバーを組み合わせた省スペース化により、単一ユニットにも関わらず信頼性が高く効率的な圧縮空気生産/処理/貯蔵を実現します。ケーザー社など大手圧縮空気システムプロバイダーは、必要に応じてこれらの多機能ユニットにエアーフィルターを備えつけることもできます。また、回転数制御が有利な用途には、統合型の周波数変換器(「シグマ周波数制御」- SFC)を備えた「エアーセンター22」と「エアーセンター25」もご利用いただけます。

小型の「エアーセンター」型式は、ケーザー社のSXまたはSMシリーズのロータリースクリューコンプレッサーをベースにしています。これらのバージョンは200リットルまたは270リットルのエアーレシーバーを備え、0.34~1.5 m³/分(8 bar時)の圧縮空気吐出空気量に対応し、極めて静音で高効率の性能を保証します。最大型2モデルと同様に、11および15 barバージョンの型式は、大量の圧縮空気が必要な用途に利用できます。さらに、「エアーセンター12」に可変回転数制御を装備することもできます。

効率的なコンプレッサーのみならず、一体型のコンパクトな圧縮空気システムも必要とするユーザーには、ケーザー社が提供する「エアーセンター」システム以外の製品は考えられません。ケーザー社の「接続したらすぐ作業」という言葉どおりに、全ての型式は、電源供給と圧縮空気分配システムに接続すると、すぐに運転することができます。

2012年3月29日 , 公表自由、転写歓迎

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エアーセンターロータリースクリューコンプレッサー

ケーザー社の「エアーセンター」シリーズ型式は、吐出空気流量0.26~2.55 m³/分(8 bar時)に対応し、単一の小型ユニットにおいて信頼性および効率の高い圧縮空気生産、処理、および貯蔵を実現します(画像は「エアーセンター22」)。

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