ケーザーの新しいBSDシリーズロータリースクリューコンプレッサーは、最新のスーパー・プレミアム効率IE4モーターと、いっそう強化されたフロー最適化シグマ・プロフィールローターにより、大幅な省エネ化を達成しています。これらも、必要に応じて可変速度ドライブや内蔵ドライヤーを装備可能です。
ケーザーコンプレッサーの新しいBSDシリーズは、大型コンプレッサーに使用される技術が中型のロータリースクリューコンプレッサーにも適用できることの証明です。圧力範囲が最大15 barで吐出空気流量が5～8 m³/minのシステムの場合、BSDシリーズのどのバージョンも最新鋭のコンプレッサー技術ならではの驚くべき省エネ効果を発揮することが実証されています。
6%向上した比電力
このロータリースクリューコンプレッサーエアエンドは、いっそう強化されたフロー最適化「シグマ・プロフィール」ローターが特徴です。このさらに改良されたローターと、内部圧力損失の最小化などその他の改善により、ケーザーは比電力を従来の型式と比べて最大6%削減することに成功しました。
モーターは世界最高クラスの効率
これだけの改善には、新しいスーパー・プレミアム効率IE4モーターが大きく貢献しています。ケーザーは、定評あるモーターメーカーと密に連携し、これらのモーターを次世代高性能コンプレッサーパッケージに使用しています。IE4モーターの画期的な効率により、圧縮空気生産に伴う周辺機器の損失がさらに削減されます。
これらの新しいコンプレッサーパッケージは非常に高性能な冷却システムを搭載しており、圧縮空気の吐出温度を極めて低く維持することができます。このシステムには、モニター式省エネドレン付きの高効率な凝縮水分離器が搭載されています。そのため、蓄積する凝縮水の95パーセント以上を空気流から分離できます。コンプレッサーパッケージの背面に設けられた大型の外部冷却面も、省エネ化に役立っています。この冷却面の高い冷却効率により、周囲温度が45℃に達する環境でもコンプレッサーを容易に設置できます。外側にあるため、整備や清掃も容易です。
省エネで環境に配慮したオイルフィルター
ケーザーは資源保護も重視してコンプレッサーパッケージの内部設計を行いました。これまでフィルターは全体を交換しなければなりませんでしたが、新しいBSDコンプレッサーでは、オイルフィルターハウジングが再使用可能となり、フィルターエレメントだけを交換するだけで済みます。コスト削減になるだけではなく、環境にも優しいソリューションです。
シグマ・コントロール2で最適なシステム構成
BSDシステムはいずれも、RFIDリーダーとイーサネット接続を備えたシグマ・コントロール2コントローラーを標準搭載しています。さらに、さまざまなインターフェースと、初めて搭載したプラグイン通信モジュールにより、メイン圧縮空気管理システム、コンピューターネットワーク、およびケーザーテレサービスなどの遠隔診断監視システムと連携する際の柔軟性が強化されています。30カ国語対応の大型ディスプレイで現場での操作は簡単で、SDカードスロットの装備によりデータの読み取りとソフトウェアのアップデータが簡単に行えます。RFIDリーダーも内蔵され、フィールドサービスの標準化に役立つほか、サービス品質も高まり、セキュリティも向上します。シグマ・コントロール2はコンプレッサー、冷凍式ドライヤーおよびオプションの可変速度ドライブの監視も行います。
多彩なモデル
標準モデル以外にも内蔵冷凍式ドライヤーモジュール搭載バージョンもあり、圧縮空気の生産と乾燥が1つのコンパクトなパッケージで行えるオールインワンシステムが実現できます。ドライヤーは高温環境にも対応し、圧力損失も最小限に抑えられています。前モデルよりも大幅に省エネ化され、冷却液使用量もほぼ50%削減されています。ドライヤーは別のハウジング内に設置されているため、コンプレッサーの熱から遮断されています。
37 kW BSDパッケージ（BSD 75 SFC）には、可変速度制御搭載のものもあります。最大吐出空気流量と制御範囲が前モデルよりも最大で27%拡大されています。これらのシステムはその全制御範囲で最適な効率を発揮し、標準パッケージと変わらぬ優れた信頼性を確保しています。
2013年8月30日 , 公表自由、転写歓迎