将来にわたって効率改善:ケーザー社の新型ESDシリーズコンプレッサーは、流量が改善され、IE4モーター装備で優れたエネルギーコスト節減効果を実現します。
最新世代のESDシリーズロータリースクリューコンプレッサーは、先行モデルに比べてエネルギー消費量を最大8%削減ながら、6.5%流量が改善されます。さらに改善されたシグマ・プロフィール・エアーエンドやIE4モーターの採用など、多数の最適化対策により、エネルギープロフィール全体を大幅に改善します。200~250 kWまでのモーター出力を備えた各コンプレッサーは極めて効率が高く、いずれも8.6~44.5 m³/分の流量を供給し、最大15 barの圧力に対応するように設計されています。
ESDシリーズコンプレッサーは、主にケーザー社の洗練された技術コンセプトにより、優れた性能を発揮します。各ESDシリーズの中核には、省エネのシグマ・プロフィール・ローターを備え、流量が最適化されたロータリースクリューエアーエンドが採用されており、比電力の面で新たな標準を確立しています。
高効率のIE4モーターの採用には、省エネにとどまらず、コンプレッサーの競争力を将来的にも保証するべく、最高の効率を目指すケーザー社の取り組みが反映されています。2015年1月に制定された現行規制ではIE3クラスモーターの使用を義務付けているため、IE4モーターは未来を先取りした技術です。
さらに、環境に配慮したオイルフィルターと内蔵のシグマ・コントロール2コントローラーとともに、電子制御温度調整システムにより、エネルギー面でさらに利点を提供します。
電子制御温度調整システムは、オイル温度を露点(液化温度)に対して安全な範囲に差異を一定に調整して、不要なエアーエンド吐出温度の上昇を防ぐため、全体的な省エネに貢献します。
ケーザー社のエンジニアは、新型のESDシリーズコンプレッサーの排熱再利用に小型ながらスマートな微調整機能を追加しました。特筆すべきは、コンプレッサーは投入された駆動電力を100%熱に変換し、そのうち96%を再生して、加熱用に利用できるため、多大な節減効果が得られます。オプションの排熱再利用装置を利用した場合、2台めの電子制御温度調整システムにより、圧縮工程で発生した熱エネルギーを最適に利用できます。たとえば、熱エネルギーをすべて排熱再利用システムに回収した場合、インテリジェントなシグマ・コントロール2コントローラーがシステムのクーラーによる冷却が不要と認識して、オイルクーラーファンをオフにするため、エネルギーコストの節約効果がさらに高まります。
省エネで環境に配慮したオイルフィルター
コンプレッサーユニットの内部には、資源保護の原則が一貫して適用されています。環境に配慮したオイルフィルターエレメントはアルミニウムハウジング内に装備されているため、シートメタルカバーは不要です。フィルターエレメント自体には全く金属が含まれていないため、簡単に廃棄できます。耐用期間が終了した際には、前処理なく焼却処理できます。
最適に稼働するコントローラー
先進の「シグマ・コントロール2」コンプレッサーコントローラーから、コンプレッサーとインバーター(SFC可変速制御オプション:搭載されている場合)を監視します。さらに、コンプレッサーで高度なネットワークソリューションを利用でき、シグマ・エア・マネージャー4.0やコントロールセンターなどのマスターコントロールシステムに簡単に接続できるようになります。
そのため、ケーザー社の新型ESDコンプレッサーは、インダストリ4.0生産環境が提供する利点をすべて享受できる装備を完璧に備えています。
2017年11月9日 , 公表自由、転写歓迎