図1:新型ロータリーブロワー「DB 166 C」及び「DB 236 C」は、優れたエネルギー効率と信頼性の高い性能を保証します。
近年続く工業エネルギーの価格高騰を受けて、どうすればエネルギーを節約できるかという問題は非常に重要な議題となっています。そのために考慮すべき重要な要素として、機械、すなわちシステムの効率は、そのエネルギー消費量ではなく、耐用期間の総コストによって決まるということが挙げられます。ケーザー社はこの認識を念頭に置いて、最新世代のロータリーブロワーの開発にあたりました。その結果誕生した「DB 166 C」及び「DB 236 C」(図1)モデルは、ケーザー社独自の高い設計技術に基づく製品となっています。システムオペレーターはエネルギーと運用コストを大幅に削減できるだけではなく、据付、計画、運転調整及び認証についても省力化による相当なメリットを得られます。新しい「DB」モデルのブロワーは、最大圧力1,000 mbar(g)又は500 mbar(真空)で10~25 m³/minの吐出空気流量に対応するだけでなく、優れた信頼性と可用性も実現します。
さらに、空冷式アフタークーラー(ACA)を追加することにより、温度に敏感な用途において大きなメリットをもたらします。ロータリーブロワー用に特別に設計されたACA(図2)は、水冷式システムのような複雑さや費用を伴うことなく、吹出空気の温度を周囲温度+150°Cから+10°Cまで下げることができます。さらに、ロータリーブロワーの運転によって生成される大量の空気に対処するための特別な設計が採用されているため、最小限の圧力損失で最大限の空気使用量を保証します。
最適化された「オメガ・プロフィール」ブロワーローターと特別に設計されたブロックハウジングによって、供給量の最大化とエネルギー消費の低減が保証されます。省エネタイプのIE3駆動モーターと高効率伝達は、性能をさらに向上します。
新機能として「オメガ・コントロール・ベーシック」も搭載されています。この高度なコントローラーは、需要に対してブロワーの性能を正確に一致させることができ、非常に使いやすく、全ての運転パラメーターを監視し、さらに検出システムを使用してメンテナンスメッセージとアラームメッセージによるユーザーへの警告を行うことができます。必要に応じて、マスターコントロールシステムも簡単に接続できます。ケーザー社の優れた冷却システムは、周囲環境からブロワーの吸込空気とモーターの冷却空気を別々に取り込むため、性能と信頼性がさらに向上しています。
ブロワーは、全てのセンサー、スターデルタスターター、周波数変換器(可変回転数制御用)も含め、即時稼働可能な状態で納入されます。必要に応じて、開閉装置/センサーなしでも納入できます。システムパッケージ一式はCE及びEMCの認可を受けており、計画、据付、認証、文書化、運転調整において、オペレーターとシステムプロバイダー両方の労力を削減できます。新しいシステムでは全ての装置がコンパクトなフレームに取り付けられているため、従来のシステムと比べて必要とするスペースが小さくなっています。さらに、出力範囲7.5~45 kWの駆動モーターを要件に応じて取り付けることができます。
また、高効率の防音防振機能によって静かな運転を保証する一方、ファンと駆動モーターに安全ガードを設置することによって該当する全ての機械指令に準拠したオペレーター保護を実現しています。
2012年6月1日 , 公表自由、転写歓迎