シグマ・ネットワーク:パワフルなケーザー社のシグマ・ネットワークは、最適な圧縮空気ステーションの監視および制御機能を提供するとともに、高度なIndustry 4.0運転機能を提供します。
工業用途では、各装置間の通信など、特別な通信ニーズが求められます。これがIndustry 4.0の基盤です。この技術は、耐久性が高く、現場で容易に管理できるというだけでなく、また国際的な互換性があり、高速かつ安全で、最大限の完全性を保ちながら大規模なデータを転送できる必要があります。さらに、プロセスで求められるリアルタイムな機能を確保できなくてはなりません。ケーザー社のシグマ・ネットワークはこうしたすべてのニーズだけでなく、それ以上の要件にも対応します。
データの安全性
安全性の高いイーサネット技術に基づいた、将来に備えたシグマ・ネットワークは、圧縮空気ステーション内のローカルネットワークで、ステーションの構成機器を最適に統合することができます。比較的低速(最大12 Mbit/s)で動作するプロフィバス、CAN、その他の類似技術など、既存のフィールドバスソリューションと異なり、シグマ・ネットワークの転送速度は100 Mbit/sです。シグマ・ネットワークのデータトラフィックの基盤となっているのは、幅広く採用されており、インターネットの共通語として認識されているTCP/IPプロトコル規格です。
このネットワークは、ケーザー社所有のMACアドレスを使用し、工業用のコントロールシステムの推奨に従った非公開の安全なネットワークセグメントを生成します。定義済みの転送ノードにより、外部パートナーとのデータ交換の安全性を確保します。
予知保全の基盤
シグマ・ネットワークは、シグマ・エアー・マネージャー4.0のマスターコントローラーと連動することで、予知保全やエネルギー管理といった将来に備えるサービスのためにデータを使用できるようにするインフラストラクチャを形成します。これによりコストの削減が可能になるだけでなく、運転の信頼性や可用性も向上されます。ユーザーが必要とする場合、運用データを圧縮空気ステーションからケーザー・データセンターに、ブロードバンド経由で安全に転送できます。これにより、ケーザー社の専門家は遠隔診断を実行することができ、また需要に基づく予知保全が可能になります。これにより、ケーザー社の圧縮空気の専門家が、必要に応じて圧縮空気ステーションのエネルギー特性を調整することができ、その結果ステーションが常に最高効率で動作するようになるため、ユーザーは信頼性が非常に高い供給や最小限に抑えられたライフサイクルコストといったメリットが得られます。
2015年2月23日 , 公表自由、転写歓迎