DHS 4.0エアーメインチャージングシステム

エアーメインチャージングシステム - 大きな差をもたらすコンパクトなアシスタント

ケーザー社のDHS 4.0シリーズ電子式エアーメインチャージングシステムは、圧縮空気供給システムの完全停止後であっても、圧縮空気処理構成機器を保護するだけではなく確実に高い圧縮空気品質を維持します。 

圧力の低下に伴い、配管内の流速が短時間のうちに上昇し、圧縮空気システムの構成機器すべてに過負荷が生じることがあります。ケーザー社のDHS 4.0エアーメインチャージングシステムは、必要最低限の圧力を保証し、これにより特にシャットダウン後にシステムを再起動する際など、高い信頼性で運転できます。

特許取得のパルス幅変調制御コンセプトの採用により、いずれのエアーメインチャージングシステムも、あらゆる不慮の事態に対処できます。また、他のケーザー製品と同様、優れた信頼性でシンプルかつ容易に運転できます。

  • 接続口径G ½~G 3(DN 40~DN 400)
  • 1つまたは複数の処理ラインを備えたシステム
  • 多数のインターフェース、構成オプションを取り揃え、最適に統合

利点

  • 2種類の運転モード:
    圧縮空気供給優先または圧縮空気品質優先お客様のニーズにぴったりと合います。
  • 極めてシンプルな運転コンセプト:
    25言語に対応する簡単な設定、運転状態を即座に認識、緊急時に手動で作動可能:時間を節約しながら、安全性向上
  • シグマ・エアー・マネージャー4.0への接続:
    DHS 4.0シリーズエアーメインチャージングシステムは、シグマ・ネットワークを介してシグマ・エアー・マネージャー4.0のマスターコントローラーに接続できます。
 

製品の詳細

装置

2種類の運転モード

  • 1 - 「圧縮空気品質を優先」:パルス幅変調により、ボール弁とバタフライ弁の開閉を制御し、圧縮空気を高い効率で適切に供給します。
  • 2 - 冗長化した圧縮空気ネットワークで「圧縮空気品質を優先」:ドライヤーやフィルターに異常が発生した場合など、関連するラインも閉鎖(工場設定)

電子式制御ユニット

  • 電子式圧力センサーを組み込み
  • 圧力調整器(0~16 bar)
  • 視認性の高いLED
  • 機械式インジケーター
  • プロセッサーユニット
  • 圧力監視
  • ディスプレイ(25言語)
  • パスワード保護
  • 運転モード選択スイッチ
  • 制御ユニットは90°回転可
  • 端点モニタリング
  • microSDカードによるソフトウェアアップデート
  • キーボードと運転モードに改ざん防止シールを採用し、不正アクセスから保護
  • 多段電圧:100~240 V AC、50/60 Hzまたは24 V DC

ピボット駆動

  • ばね式空気ピボット駆動
  • 内部制御圧でボール弁またはバタフライ弁を操作
  • ボール弁とバタフライ弁にはシリコンフリーのグリース塗布(標準)。シリコンフリーはオプションです。

運転

  • キーボードからパスワードと運転パラメーター入力(開口圧、ヒステリシス、開閉回数(%))
  • マスター制御システムに組み込み可能
  • 停電時には、鍵を使って手動運転

インターフェース

  • 「外部シャットダウン」用無電圧入力(ドライヤー故障など)
  • 「グループアラーム」、「開」、「閉」、「圧力監視」用無電圧出力
  • コンプレッサーコントローラーまたはマスター制御システム用圧縮空気分配ネットワーク信号4~20 mA
  • リモート運転用の接続口
  • M12プラグイン接続対応のModbus-TCP通信インターフェース。

ボール弁またはバタフライ弁

端点に取り付けできるため、圧縮空気分配ネットワークの改造/拡張が簡単にできます。また、パイプラインと簡単に調節、固定できるため、取り付けが容易です。

シグマ・ネットワーク

シグマ・ネットワークインターフェースにはDHS 4.0が標準で装備されるため、高い利便性で操作できます。

圧縮空気システムを連続監視します。
圧縮空気システムに搭載されたDHS 4.0。

適切に計画を作成し、高い効率と信頼性で圧縮空気システムを稼働するには、以下を考慮する必要があります。圧力とプロセス空気要件に対処するほか、配管、冷却、換気、空間条件、環境の側面などの要因を計画プロセスに盛り込む必要があります。慎重に考慮された設計は、その後の効果的な運転の基礎となります。 

圧縮空気の生成、処理、保管は、圧縮空気生産に不可欠の要素です。過剰な流量により処理要素に負荷がかかる場合、または故障時に処理ラインがうまく閉まらない場合、プロセス空気が汚染されるおそれがあります。さらに、漏れによる損失を補うため、コンプレッサーを週末にも運転することになると、余計なコストがかかります。
ケーザー社のエアーメインチャージングシステムを使えば、以上の問題は過去のものになります。

エアーメインチャージング装備で確実に圧縮空気を供給

構成部品を適切に保護します。

DHSエアーメインチャージングシステムの用途:エアーメインチャージング装備で確実に圧縮空気を供給
  1. コンプレッサー
  2. エコ・ドレンを備えた冷凍式ドライヤー
  3. エコ・ドレンを備えたフィルター
  4. エアーレシーバー
  1. 電子式DHS 4.0エアーメインチャージングシステム
  2. アクアマット凝縮水処理
  3. 圧縮空気ライン

ダウンタイム後、ネットワークが減圧するため、コンプレッサー始動時に、ネットワーク圧力による流れ抵抗がありません。ただし、圧縮空気供給システムの圧縮空気処理構成機器は、システムが負荷運転時の分配ネットワーク流量と速度に対応するよう設計されています。そのため、背圧がない場合、システムの再起動時に生じる気流の急激な増加によって、フィルターとフィルター部品に過負荷がかかることがあります。これにより、フィルターエレメントに損傷が生じ、冷凍式ドライヤーの圧力下露点が上昇することがあります。その結果、オイル、粒子状物質などの汚染物質や湿気が配管ネットワークやプロセス空気に混入します。

エアーメインチャージングの装備で確実に圧縮空気品質向上

生産時のトラブルを抑えます。

dhs_reliable_compressed_air_quality.png
  1. コンプレッサー
  2. エアーレシーバー
  3. エコ・ドレンを備えた冷凍式ドライヤー
  4. エコ・ドレンを備えたフィルター
  1. 電子式DHS 4.0エアーメインチャージングシステム
  2. シグマ・エアー・マネージャー4.0
  3. アクアマット凝縮水処理
  4. 圧縮空気ライン

電子式エアーメインチャージングシステムは、システム運転時に極めて有用なことが証明されています。また、高い圧縮空気品質を安定して維持できるため、複数の処理ラインがあるシステムに不可欠です。ドライヤーやフィルターなどに故障が生じた場合、エアーメインチャージングシステムは関連の処理ラインをシャットダウンして、隔離します。そのため、安定した空気品質を維持できるだけではなく、生産施設の配管ネットワークと空気消費機器を保護します。

技術仕様

技術仕様は本パンフレットをご覧ください。